2022-11-11  ▼末尾へ
電気伝導度センサの実際の使用例です。

電気伝導度センサはこんな現場で使われています

電気伝導度計GEC-400-1000の使用例。海岸近くの用水路の塩分濃度遠隔監視
海岸近くの用水路の塩分濃度遠隔監視(水位、水温、電導度を測定し無線・FOMAで伝送)
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■農業用水の塩分濃度の測定

センサ部と変換部が分離された電気伝導度計です。

センサ部が小型で防水性能が高いため、小口径の観測井戸内にも設置できます。

また、センサの洗浄も容易なので、屋外水路など耐候性が要求される現場での計測にも適します。

センサ部は、最大400μS/cmの低電導度型と最大10,000μS/cmの高電導度型の2タイプがあり、測定レンジも切替られるため、広い範囲の導電率の測定ができます。

電導度に加えて、水温センサも内蔵し、水温の4〜20mA出力も付いています。

注)水温センサの精度はそれほど高くないので、高精度の水温計測には別途、PT温度センサ等をご利用ください。

水路への電導度センサの設置状況
6ヵ月後の電導度測定電極の状態
電導度センサ部を洗剤とブラッシングで清掃後の外観
水路へのセンサの設置状況 6ヵ月後の測定電極の外観 洗剤とブラッシングで清掃後
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■地すべり地の集水井戸の排水の電導度観測

地下水位の湧水量や電気伝導度は、季節や降水量によって変わります。排水流量を測定するノッチ箱に、水位センサと電気電導度・水温のセンサをつけて測定している例です。

湧水測定用のノッチ箱に設置した電気伝導度計
湧水の水量と電導度・水温測定のノッチ箱

2箇所のノッチ箱に設置された、磁気歪式の高精度フロート式水位計と電導度・水温センサのデータを100~200mほど伝送しています。

ノッチの電導度計と水位計
電気伝導度の測定電極と保護管
電導度センサ部比較
ノッチの電導度計と水位計
左:電導度,右:水位
電気伝導度の測定電極と保護管 磁気歪フロート式水位センサと
保護管

計測用の電源は太陽電池とバッテリです。FRP製の樹脂製の制御盤内には、2組の電導度変換器とデータロガーが収められいます。 自動計測には、SDカード記録式の4チャンネルデータロガーGTR-04Gを使用しています。

電導度の計測盤と太陽電池の外観
計測盤の内部(変換器とロガー2台)
4CHデータロガーの接続状況、左から水位、電導度、水温接続
計測盤と太陽電池の外観
(積雪1.5m想定)
ノッチ計測盤の内部
(変換器とロガーが2組)
4CHデータロガーの接続状況
左から水位、電導度、水温接続
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■電気伝導度計とデータロガーの組み合わせ

電気伝導度計のデータをデータロガーで自動記録するための機材です。ロガーは12Vバッテリで駆動します。電導度計の電源は24Vなので、12Vを24Vに変換するDC/DCコンバータを使用します。

ロガーは常時は省電力のスリープ状態にあります、内臓タイマーに従い自動で1時間に1回、スリープ状態から起き、電導度センサに電源を供給し、10秒(最低7秒以上)ほど待ってセンサの出力が安定してから測定します。

自動測定の間隔は1分から24時間まで変更することができます。1時間に1回程度の測定であれば、小型のバッテリ12V×7.2Ahクラスで、3〜6ヶ月程度自動計測が可能です。写真のロガーGTR-04Gは4チャンネル型なので、電気伝導度と水温を同時に記録します。

電導度センサ+24V電源+ロガー+バッテリの組み合わせ 電導度センサ+24V電源+ロガー+バッテリを組み合わせ例
  ⇒詳細は電導度計接続説明書(PDF)参照
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■VP40の地下水位観測孔への設置例

次回の更新で追加予定です

■農業用水の塩分濃度上昇時の警報装置

次回の更新で追加予定です

■電気伝導度計のFOMAパケット通信による遠隔Web監視

次回の更新で追加予定です
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Text by Geots.Sato
初回掲載:2018/01/31(水)