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鳥屋野の逆さ竹 (正式名:鳥屋野逆ダケの藪) Update 2010-06-19
所在地 :新潟市中央区鳥屋野1丁目1564-2他
      (現在の住所は、鳥屋野1丁目30番地付近です)
面積   :9,000u(縦250m×横70m)
入園料  :無料
駐車場  :無し(5分ほどの距離に臨時仮設駐車場あり)

交通機関:新潟交通の女池愛宕バス停は徒歩5分
開園日  : 12月28日〜1月3日を除く毎日
開園時間 : 4月〜9月は9時から18時
        
10月〜3月は9時から16時
注意点 : 園内は禁煙です。
       「犬の散歩ご遠慮くださいの」注意書き有り。
       
夏はやぶ蚊がいます。
 ■目次
1.竹やぶへの道順
2.逆ダケの探し方
3.藪の中を散策
4.ようやく見つけた鋭角型
5.竹やぶ周辺の風景
6.追加情報
竹藪の様子↑写真を拡大 逆さダケの例↑写真を拡大
 ■本文

1.竹ヤブへの道順    以下の写真はすべて、クリックで拡大できます
 2009年の5月末に、「鳥屋野の逆さダケの藪(とやの の さかさだけ の やぶ)」が整備されて一般公開されました。会社が同じ町内にあり、歩いて5分ほどの距離なので、2009年6月25日の昼休みに散策してみました。概略位置は、新潟バイパスの女池インターと黒崎インターの中間地点です。道案内は次の通りです。
逆ダケの案内図 逆ダケ案内図の拡大
公園のパンフレットに載っていた地図です 左上の図の周辺拡大図です
グーグルマップを表示
新潟市中央区鳥屋野1丁目30番地」付近
逆ダケのグーグルマップ
オリジナル案内図を表示
女池インターからの道順を表示
逆ダケのジオテク案内図

■バス利用の方
 
新潟駅南口から「女池愛宕行き」のバスが1時間に2本ほど出ています。乗車時間35〜40分。
 終点の「女池愛宕バス停」で下車。料金は280円。
 バス停から竹ヤブまでは徒歩5分ほどの距離です。

    女池愛宕バス停から竹やぶまでの参考地図
 
なお、西側に鳥屋野線の「鳥屋野バス停」もありますが、こちらかは10分ほどの距離です

■タクシー利用の方
 
タクシーの場合、新潟駅南口から約15分で、\2,500円程度です。

■車の場合
 
高速道路を利用の方は、「新潟中央IC」で降り、新潟市内(県庁)方向にまっす進みます。
   直進1Kmほどで、新潟バイパスの立体交差の下をくぐります。
   ここが新潟バイパスの女池(めいけ)インターです。すぐに左折なので左車線を走行。

 ●新潟バイパス経由の方は女池インターを降りて県庁方向に進む。
   <以下共通>
 ●100m進んだ最初の信号(右角にマクドナルド有)を左折。
 ●新幹線の高架の下をくぐり、信号をすぎ、100mほどで、右側に「新潟しんきん」があります。
    ・・黒崎インター方向から来た人は、左側に「JOMOのスタンド」があります。

逆ダケ入り口の新潟信用金庫 逆ダケ入り口のJOMOスタンド スタンドの逆ダケ看板
女池インター方面から来ると「新潟しんきん」の看板が目印 黒崎インター方面から来ると「JOMO」のスタンドが目印 ガソリンスタンドでこんな看板も見つけました。

 ●「新潟信用金庫」と「JOMO」の間の、信号の無いT字路を右折(黒崎方向からなら左折)。
 ●70m進むと、左側に茶色い東屋風の管理棟と竹やぶが見えます。

逆ダケの入り口のT字路 逆ダケの管理棟 逆ダケ周辺の駐車禁止張り紙
「新潟信用金庫」の脇のT字路を入って70mほど先 左側に竹やぶが見えます 電柱には「路上駐車絶対禁止」の張り紙

駐車場の注意
 さて、ここで駐車場ですが、
この公園には駐車場はありません。周囲は住宅地で道も狭いので、路上駐車はできません。以前は、仮設駐車場の案内がありましたが、2010年06月19日現在、指定駐車場は無しです。付近にコインパーキングもありません。町の中心部ではないため、来た道を少し戻り、周囲を探せば一時的に駐車可能な場所もそこそこありますが、あくまで近隣住民や商業施設などに迷惑にならない場所を、自己責任で探す必要があります。
 惜しむらくは、せっかく施設をきれいに整備したのですから、ついでに3〜4台の駐車スペースを用意してくれれば訪問者の利便性は向上したのではないかと..。
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2.逆ダケの探し方
 はじめに管理棟に置いてあるパンフレットで、逆さダケの探し方を予習していくことをお勧めします。
 というのも、親鸞聖人の時代から長い年月が過ぎ、竹の遺伝的性質が薄れたためか、パンフレットの写真のような典型的な逆さダケになかなかお目にかかれないからです。私も最初予備知識無しで竹やぶに入り、どれが逆竹なのか判らず、20分ほど探し回り、ようやく「これが、逆さ竹か」という1本を見つけました。
逆ダケ藪の管理棟 逆ダケのパンフレット 逆ダケのイメージ図
入り口の門の右手にパンフレットがありました ポストの中にパンフレットと「逆ダケの探し方」のチラシがあります。 典型的な逆ダケの図

 ここで事前に予習していく方のために、公園のパンフレットにはさんであった、逆さダケの探し方を、転記させていただきました。
逆ダケの探し方
○枝が根元から曲がり、しだれた形になっているのが「逆ダケ」(さかさだけ)です。
○枝が曲がる理由はまだ明らかにされていません。
○枝の先端部が根元より下がっている枝が1本でもあれば「逆ダケ」としています。
  (例:下図の@)
○平成20(2008年)年3月に行った調査で、「逆ダケ」としたものには
  水色のビニールテープが巻いてあります(調査当時約780本を確認)。
○その後に生えてきた竹の中にも「逆ダケ」があるかもしれません。
  どうぞ探してみてください。
○枝の曲がり方には大きく分けて3種類あります(下図)。
  このうちAの鋭角型が本来の「逆ダケ」といえます。
○1固体のすべての枝が曲がっているものはむしろ珍しく,
  一部の枝が曲がっているというものが普通です。
○高いところの枝が曲がっている場合もあるので,
  上のほうも注意して観察してみてください。
逆ダケのいろいろ
@枝が先のほうで水平より下に垂れ下がるもの
A枝が最初の節(枝の根元)で曲がり,枝全体が鋭角に垂れ下がるもの
B枝が根元から鋭角に曲がるか,節と節の間で曲がらず枝の節のところで曲がるのが目立つもの。

@湾曲型 A鋭角型 Bキクキク型
逆ダケ:湾曲型の図 逆ダケ:鋭角型の図 逆ダケ:キクキク型の図
※上記資料は新潟市のパンフレットより転記しました。(2009/06/28)
  新潟市のホームページへのリンク (逆ダケのパンフレットPDF等もダウンロードできます)
    問合せ先:新潟市文化観光・スポーツ部歴史文化課
        〒951-8550 新潟市中央区白山浦1-425-9
        TEL 025-226-2580 FAX 025-230-0412

 ※2010年06月19日現在最新情報
 1年ぶりに、竹やぶを歩いてみました。前回と特に変化はありませんが、以前あった「臨時駐車場」の張り紙は無くなっていました。あいかわらず、「逆さ竹」の固体は少数ですが、それらしい竹には、ピンクのリボンが結んであり、少し見つけやすくなっていました。
 また、入り口のフェンスに「キクキク型」の逆さダケの見本が無造作に縛り付けてありました。気が付かずそのまま素通りしそうですが、キクキク型は、園内では、おそらくお目にかかれないので、ここで形状をチェックしておきましょうょう。

逆ダケのヤブの中央部 逆ダケらしい固体発見 鋭角に曲がった逆ダケ
管理棟のフェンスにキクキク型の見本が新たに縛ってあった。 逆さダケらしき竹にはピンクのリボン青リボンは意味不明?) カメラを構えた手に、この夏一番のヤブ蚊の洗礼。
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3.藪の中を散策

 まず入り口の案内板で公園の全容をチェックします。横幅が300m近くあり、思ったより広い竹藪です。看板には、竹の故事来歴が記されています。
 
案内板に書いてあった逆ダケのいわれ
 この竹やぶに生育する「逆ダケ」は、ハチクという竹の枝が下向きに屈曲し、垂れ下がった状態に変異したものです。貴重な植物として大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定されました。
 「逆ダケ」は親鸞聖人(しんらんしょうにん)が鳥屋野(とやの)の地で布教していたとき、持っていた竹の杖を地面に挿したところ、根付いて枝葉が逆さに生えたという伝承があり、越後の七不思議の一つに数えられています。

逆ダケ入り口の案内看板 逆ダケの公園マップ 逆ダケの公園地図拡大
入り口の案内板で竹の歴史をチェック 逆ダケ説明が書いてあります。ハチク=淡竹と書くようです。 ここは東門にあたります他の入り口はこちら

 案内板のそばに、「藪入り口(Grove Entrance)」の看板。その簡潔な表現に、逆ダケへの期待が高まります。藪の中は思ったより明るく、綺麗に整備されています。厚く積み重なった竹の葉を踏みしめ奥に進みます。
 ところどころに、青や黄色のリボンが結び付けられた竹があり、これが「逆ダケ」かと、近づいて観察。確かに枝がやや下に曲がり気味の傾向は認められますが、どうも抱いていたイメージとは違います。


逆ダケの藪入り口 逆ダケの竹藪の中 やや下向きの逆ダケ
ストレートに「藪入り口」の看板 藪の中の散策路は思ったより快適です 青いリボンの巻かれた竹。どこが逆ダケなのだろう?。

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4.ようやく見つけ鋭角型 写真はすべて、クリックで拡大できます

 竹やぶの中の遊歩道を歩き回ること20分。園の中央部の三叉路にあるベンチの近くで、逆ダケとおぼしき固体を発見しました。高さ2mほどの小さな竹ですが、枝が下向き、やや鋭角に垂れ下がっています。写真を撮っていたら、別の昼休みのサラリーマン風の散策グループが来て、
  「確かに、これは曲がっているな」
  「焼いて曲げたわけじゃないよな」
  「昔、もっと真下に曲がった竹を見たことがあるよ」
などと雑談していきました。
 5分ほど写真撮影をする間に、2組、6人ほどの人が通りましたが、平日の昼間のせいか、それ以外の人には合わず、ヤブカを払いながらの散策でした。

逆ダケのヤブの中央部 逆ダケらしい固体発見 鋭角に曲がった逆ダケ
藪を一周して、真ん中の三叉路に戻りました ピンクのリボンを巻いた、小さな竹を発見 やや鋭角に垂れ下がった枝を確認

 この日見た一番曲がった竹は上の右端の写真です。大部分は、普通に枝が上に向いた竹で、ところどころに、横向きに枝が伸びた「湾曲形」がありました。下向き鋭角に枝が下がる典型的な逆ダケは、数少ないようです。ただ、この公園が整備され公開されたのは、つい最近(2009年5月29日)で、それ以前は荒れた竹やぶだったので、今後、逆さダケの遺伝的特性の強い固体が、優先的に保護されていけば、逆さダケの竹林が形成されるかももしれません。

普通の枝が上向き竹 枝が横に曲がった竹 枝が下に曲がった逆さ竹
普通に枝が上に伸びた竹 枝が横向きに伸びた竹 枝が下向きに曲がった竹

 総じて言うと、「逆さ竹の藪」というネーミングから期待した、一面の枝が下がった竹林というイメージからは外れていましたが、竹林の散歩コースとしては、整備されていますので、過度な期待を抱かず、昔の人がこの竹を見たときの気持ちに、思いをめぐらせるのがいいでしょう。(但し、ヤブカに注意)。

 その他、目に付いた写真も掲載していおきます。

ハチクの竹の子 枝垂れ柳のような竹 逆竹の見本がありました
淡竹(ハチク)の竹の子は独特です。頭が不動明王の背後に立ち昇る炎のようにも見えます。これは逆さダケとは関係ない淡竹本来の性質のようです 「しだれ柳」のような小ぶりの竹が目に付きます。これは逆だけの子供なのか、別の種類の竹なのか不明です。 帰りに、東門の案内板の影に、逆竹の見本が、ひもで縛ってあるのを見つけました。最初に見ていれば、もう少し早く逆さ竹を発見できたと思いました。
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5.竹やぶ周辺の風景

 今回は東門から入りましたが、反対の西門も住宅地の市道に面しています。中央の中門は「西方寺」というお寺の跡地にありました。(このお寺は、現在、近くに移転しているようです)
 なお、藪の中は、暑い日でもひんやりして快適ですが、「
やぶ蚊」も多く生息していますので、夏場(6〜9月)にゆっくりと散策される方は、長袖・長ズボンの格好か、虫よけスプレーや携帯蚊取り線香持参が望ましいでしょう。私もカメラを構えていたら、腕を3箇所くらい刺されました。
西方寺跡地 逆さ竹藪の西門 藪蚊に食われた腕
中門の出口は、お寺の境内でした。西方寺の本堂は、現在、少し離れた場所にあるようです。 反対側の西門からも市道に出られますこちらから入って、逆コースの散策も可能です。 半袖でカメラを撮影中にやぶ蚊に食われました歩いている分には平気ですが、立ち止まりジックリ観察する場合には、ヤブ蚊対策が必要です。
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6.追加情報

■越後の七不思議とは
 越後の七不思議には,幾つかのパターンがあります。有名なものは、この逆ダケも含む、新潟県の下越地区を中心とした、親鸞聖人にまつわるものです。
  1.逆ダケ(さかさだけ)
  2.繋榧(つなぎがや)
  3.珠数掛桜(じゅずかけざくら)
  4.川越名号(かわごえのみょうごう)
  5.焼鮒(やきふな)
  6.八房梅(やつふさのうめ)
  7.三度栗(さんどぐり)
 注)親鸞聖人の関連の7不思議では、4番の「川越名号」の代わりに「片葉葦(かたはのあし)」を入れている文献も多く見られます。上記の七不思議の内、「川越名号」以外は、現在で言う、動植物の突然変異に関係するものです。

 この他に、江戸時代後期に鈴木牧之によって書かれた「北越雪譜」には、新潟県の中越地域を中心に、当時の不思議な自然現象が記されています。伝えられる越後の7不思議は何十パターンかあるようです.
 その中の「越国の燃ゆる水」=原油の湧出に関する記述も目立ちます。新潟県は、古来、石油と天然ガスの産地で、燃える水や土や狐火に関する伝承も数多くあります。
江戸時代に石油と天然ガスを噴き上げていた「煮坪(にえつぼ)」の跡(新潟市秋葉区草水町3丁目) この地の石油産業は衰退しましたが、今でも、石油とガスの自噴は続いています(新潟市秋葉区の秋葉公園内) 秋葉公園内の遊歩道の脇で、昭和初期?の石油掘削ヤグラが、木々の緑の中、静かに朽ちていました。
 新潟県の「水と土と雪」に取り組んできたジオテクとしては、今後、機会があれば、大地の自然現象についても、紹介していきたいと考えております。
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