【1】作業前にチャート式の地盤沈下計と水位計の機器の現在値を記録します。観測用のアーム金具と機器の結合部を外します。
地盤沈下観測機材の撤去 |
【2】新たに設置する地盤沈下計の金具を観測用のアーム金具にナットで固定します。検出部をH鋼または平板にクランプで取り付けます。観測用のアームに取り付けられている金具は、日本で多く使用されているものであるため、そのままセンサ固定金具に取り付けられるようになっております。アームの回転と金具の回転を組み合わせることで、検出部と沈下計の計測ロッドの位置を調整します。
沈下計と検出部の取り付け | 取り付け位置調整金具 |
【3】チャート式の古い水位計は撤去して、新たに水位計を設置します。ケーブルの拠りをとりながら、設置深度に従って水位検出部からの距離を測ってケーブルにマーキングします。マーク位置で固定できるようにケーブルクランプ金具を水位計のケーブルに取り付けます。
水位計の設置 | 設置深度の位置決め |
【4】今回のケースでは観測小屋には電源がないため、太陽電池で発電して12V-7.2Ahバッテリで蓄電する仕組みを採用しました。太陽電池は南向きの壁面に固定した上で壁面との隙間をシーリングしております。太陽電池を地盤沈下計を独立電源としたため、水位計それぞれのロガー1台に対して20cm角サイズの3.5Wを1枚使用しています。
太陽電池の設置 | データ観測用ロガーとバッテリ |
【5】機器撤去前に記録したデータに基づいてロガーの初期値を設定します。ノートパソコンを使ってSDカードの設定ファイルに書き込み、ロガーに設定ファイル読み込ませることで初期値を設定します。データロガーにSDカードに差し込むことでデータを回収することができます。データ回収のたびに脚立や踏み台を使う必要はなくなりました。
ロガーの初期値設定 | リニューアル後の機材レイアウト |