動かざること山の如し
「動かざること山の如し」は、戦国時代の武将、武田信玄の旗印「風林火山」が由来です。山あるいは大地、岩盤は、動かない、不動の代名詞です。今風に言えば「鉄板」の意味でしょうか。
しかし、不変の山や大地もひとたび動けば、大きな災害を引き起こします。大きなものは、地震や液状化、局地的な地すべりや土砂崩れもあります。普段動きの無い大地。地盤災害や土砂災害が起こる前の微小な動きをの前兆を捉えるには、鋭敏かつ長期間安定した計測器が必要です。
動く大地−地すべり災害 (2005年11月新潟県中越地震の寺野地区) |
地山の動きを測る伸縮計 (地面の2点間にワイヤーを渡し変位を計測) |
ジオテクの計器は、屋外フィールドで、長期に安定して地盤の動きを捉えるセンサーです。DC12Vバッテリ動作の省電力の計測センサーですから、AC電源のない場所でも太陽電池で監視システムを構築できます。土木工事現場や山間地での施工管理や安全管理に適します。
主な地盤計測器 防水、防塵型のセンサーです
■埋設型2軸傾斜計 GIC-30W ■高精度2軸傾斜計 GIC-10W
建設現場の過酷な環境で使える防水構造の、小型の2軸傾斜計です。直径25mmと細いため、VP25Aの塩ビ管に装着して埋設可能。
埋設用の他、いろいろな用途に使える低コストの汎用型GIC-30Wと、地表傾斜計や構造物の傾斜測定にも使える高精度型のGIC-10Wの2機種を用意しています。 (since2014-)
■簡易伸縮計 GSL-050 GSL-100
外箱不要の防水型伸縮計。堅牢で低価格の土木用計測器です。伸縮量の絶対位置精度はやや劣りますが、温度ドリフトも少なく相対変位の精度精度は高いため、地すべり移動量の計測に最適です。
オプションで単管取り付けベースも用意され、鉛直から水平まで多様な設置も可能です。計測範囲500mmの標準型と1000mmの長尺型あり。 (since2012-)
■地盤沈下計 GEH-250S
日本全国に散らばる地盤沈下観測井戸。測定器の多くは、まだチャート記録の機械式が多く残ります。これを最新のデジタル型の記録装置に交換できます。
現地の井戸やビームはそのまま利用し、沈下計と水位計を入れ替えることで、SDカードに記録が出来ます。電源はソーラ駆動でバッテリ交換も不要です。 (since2003-)
■水管式沈下計 GEH-250W
2つのタンクの水位差から相対的な沈下量を計測。別名、水盛式沈下計や連通管式沈下計と呼ばれます。補給水や給水タンクが不要で、低コストと少ない管理手間を実現。
基本、循環ポンプは不要ですが、2点間の高低差や温度差が大きい場合は、ソーラ駆動の循環ポンプも追加できます。 (since2009-2022)
※GEH-250Wの販売は終了しました。2023.01.25■沈下板400mサイズ GI-SP400
盛土の沈下量測用の沈下板です。ロッド接続に「外ナット方式」を用いて、現地接続を行うことで、低価格、短納期を実現しました。
基本の「400角×12mmロッド」製品は標準在庫品で、重量も1枚11kgと軽いため、最低1枚単位から宅急便でのお届けが可能です。 (since2008-)
■沈下板600mサイズ GI-SP600
400mmサイズの標準沈下盤より、一回り大きい600mm角の沈下板です。ロッドサイズも太目の直径19mmです。
特に軟弱地盤で、不等沈下が予想されるような場所では、接地面積が大きい分ベースが安定します。
重量が1枚25kgと重いため、一般貨物便にてお届けします。 (since2008-)
■沈下棒 GI-SB12
埋設管や地下埋設物の沈下量を測定するための沈下棒です。
管体への取り付けに、従来のサドルバンド方式から、ベース金具のステンレスバンド巻き付けに変更。小口径から大口径の管まで低コストで取り付けできます。
バンド、ゴムカバーを含め、1本から宅急便でお届けします。 (since2009-)
地盤センサーの基本仕様
基本は、直流12V電源で動作する、省電力の通信機です。ソーラ電源による屋外での自動観測に適します。
基本仕様一覧表 | |||||||||
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名称/型番 | イメージ | 計測範囲(規格) | 出力 | 電源 | 消費電流 | ||||
埋設型傾斜計 GIC-30W GIC-10W |
±30° ±10° |
2.5V±2V (0.15°/mV) ±5V (0.002°/mV) |
DC6〜15V DC8〜15V |
4mA 18mA |
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簡易伸縮計 GSL-050 GSL-100 |
500mm(0.1mm/mV) 1000mm(0.2mm/mV) |
0〜5V | DC9〜16V | 3mA | |||||
地盤沈下計 GEH-100S GEH-250S |
100mm(0.01mm/mV) 250mm(0.025mm/mV) |
0〜10V | DC10.5〜15V | 100mA | |||||
水管式沈下計 GEH-250W |
±100mm(0.025mm/mV) | 0〜10V | DC10.5〜15V | 100mA | |||||
沈下板 GI-SP400 |
400mm角 ロッド12mm |
厚さ9mm | |||||||
沈下板 GI-SP600 |
600mm角 ロッド19mm |
厚さ9mm | |||||||
沈下棒 GI-SB12 |
ベース金具φ12mm用 ロッドφ12×1000mm |
口径50〜450mm |
注意:消費電流はセンサ単体での動作時の平均値です。
【旧製品の資料】 (製造・販売は終了しました。一部保守用機材やレンタル機はあります)
過去30年来の製品です。まだ現役で稼働中の現場もあるため、技術サーポートは継続しています
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旧製品の基本仕様 | |||||||||
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名称/型番 | イメージ | 計測範囲(規格) | 出力 | 電源 | 消費電流 | ||||
高精度傾斜計 方位計付き GIC-10WD |
-10度〜+10度 北0〜時計回360° |
-5〜5V 0〜3.6V |
DC8〜15V | 20mA以下 | |||||
埋設型傾斜計 GIC-45S |
-15度〜+30度 | 1.1V〜5.6V (0.01°/mV) |
DC10.5〜30V | 10mA以下 | |||||
フレキシブル伸縮計 | 300mm(0.03mm/mV) | 0〜10V | DC11〜15V | 180mA |
注意:消費電流はセンサ単体での動作時の平均値です。
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