2021-01-20  ▼末尾へ
古いチャート式の地盤沈下観測井戸のリニューアルに最適。

地盤沈下計 GEH-250Sの紹介

地盤沈下計 GEH-250S
地盤沈下計 0mm〜250mmまでの沈下(隆起)量を0.1mm以下の高精度で長期に安定して計測します。
▲Topへ  ▼末尾へ

■特徴

 ●不動点の観測井のパイプと周辺地盤の相対的な変位量を計測する地盤沈下計です。

 ●最大 250mm までの沈下(隆起)を、0.1mm 以下の高精度で、長期安定計測できます。

 ●非接触の磁気センサを利用しているため、風雨の当たる屋外や、高湿度の地下ピット内でも計測可能です。

 ●12V 電源で低消費電力のため、小型ロガーと組み合わせ太陽電池とバッテリで長期運用も可能です。

 ●自記式地盤沈下計から置き換えることで用紙交換やデータ読み取りに掛かる労力の削減が期待できます。水位計も合わせて更新可能。

参考:地表面沈下量の測定は沈下板をご利用ください。
沈下板(軟弱地盤の盛土の地表面沈下測定用)
軟弱地盤の盛土の地表面沈下測定用に使う
沈下板の外観

地盤沈下観測井での観測システム構成例

下図のような地盤沈下観測井戸(単管式/二重管式)を想定します。磁気変位センサを観測パイプに専用の腕金で固定します。観測パイプは不動点となるため、H鋼に取り付けられたマグネットの位置を検出することで、観測パイプと周辺地盤(=H鋼)の相対的な沈下/隆起の変位量を計測する仕組みです。

センサの変位量は電圧信号で出力されます。カードロガーで電圧信号から変位量を算出・記録して、定期的にロガーのメモリに記録されたデータをSDカードで回収することで記録データの確認を行います。ロガーやセンサを駆動するための電源は、バッテリと太陽電池による自家発電で確保します。

地盤沈下観測井の構造とセンサ設置例
地盤沈下観測井の構造とセンサ設置例

検出用マグネット
観測井へのセンサ設置例
沈下/隆起量検出部
検出用マグネット 観測井へのセンサ設置例 沈下/隆起量検出部

センサ部のケーブル長は標準で5mです。

オプションのケーブル延長ボックスを使うことでケーブルを延長できます(0.3mm2以上/2P, 10m以内)。

▲Topへ  ▼末尾へ

古いチャート式の地盤沈下観測井戸の観測機材リニューアル例

リニューアル前
リニューアル後
リニューアル前 リニューアル後

発電用に3.5W太陽電池x1枚を南向壁面に設置。リニューアル後は、月1回SDカードでロガーに記録されたデータを回収。

▲Topへ  ▼末尾へ

■仕様

地盤沈下計のスペックをまとめました。

表:地盤沈下計の仕様   地盤沈下計 GEH-250SのPDF資料
項 目 仕  様
型式 GEH-250S
センサ形式 磁気歪み式変位計
測定範囲 0〜250mm ※0〜300mm の製作も可能です
出力電圧範囲 変位 0〜250mm に対して 0〜10V 出力 (換算係数 0.025mm/mV)
分解能 0.025mm (1mV 分解能の計測器で測定した場合)
非直線性 ±0.05%/FS 以内 (250mm 当たり±0.125mm 以内)
温度変化の影響 温度ドリフト 30ppm/℃
 ・直射日光無し(温度変化±10℃以内) : 誤差±0.1mm 以内
 ・直射日光有り(温度変化±30℃以内) : 誤差±0.3mm 以内
 ※注)取付架台の熱膨張やロガー温度ドリフトの影響を除いた場合。
電源電圧 DC10.5〜15V
消費電流 無負荷時 50mA 以下 (DC12V 供給時は 40mA)
動作温度範囲 -20〜50℃
材質 センサロッド部 SUS304,マグネット部 ナイロン,マグネット固定架台 SUS304
センサ部寸法・重量 φ50(W)×450(L)mm,1kg (取り付け金具は除く)
▲Topへ  ▼末尾へ

■価格(消費税別)・オプション

本体+マグネット(ロガー,電源含まず) マグネット固定
架台(設置条件次第,注文制作品)
ケーブル延長加工 データロガー
GTR-04G
軽量LiFeバッテリ12V
GBR-1275
太陽電池20W
GT-20E
充電コントローラ
MC-125
¥250,000円 ¥30,000〜¥150,000円 ¥3,000円/10mまで ¥184,000円 ¥16,000円 ¥30,000円 ¥15,800円

1.センサ部のケーブル長は標準で5mです。

ケーブル延長ボックスを介してケーブルは最大全長10mまで延長できます。

2.電源は12Vで動作します。

変位センサの入力電圧はDC24Vです。DC12V-24V電圧変換部を標準で設けているので、12Vのバッテリや太陽電池を電源とすることができます。

3.センサ出力電圧は0〜10Vです。

電圧10Vまで計測できる計測器やロガーをご用意ください。

▲Topへ  ▼末尾へ

■在庫・納期

※この製品は、標準在庫品ではありませんので、製作時期によっては納期が1〜2ヶ月程度掛かる場合があります。お問い合わせ、待ちしております。

▲Topへ  ▼末尾へ

>>次のページ 地盤沈下観測機器のリニューアル施工例をご紹介します

1/3ページ

【関連ページ】

お問い合わせはこちらへ
サイト内検索

Text by Geots.Sato
初回掲載:2020/01/28