沈下棒と固定金具 沈下棒と固定金具  細い管から大口径管まで径を選ばず沈下棒を固定
 更新日:2021/04/01

沈下棒の固定ベース金具と測定ロッド径12mm×1000mm

沈下棒のベース金具とロッド(ゴムシートとステンレスバンドはオプション) 沈下棒のベース金具とロッド(ゴムシートとステンレスバンドはオプション)

1.概要(巻き付け固定の沈下棒)

沈下棒とは埋設配管に取り付けた金属棒の頭の高の高さを測ることで、地中の配管の沈下量を間接的に測定します。単純な原理ですが、配管が沈降することで勾配が変り流れが悪くなる排水管、下水管や、不等沈下により継手ゆるみ漏水する水道管、ガス管など埋設配管の施工管理や維持管理に利用されます。

一般的な沈下棒は,配管を金属バンドで挟み込んで固定し、その上にロッドをねじ込みます。配管径が大きいとサドルバンドも大きくなります。

当社の沈下棒は、小型のベース金具をステンレスバンドで巻き付け固定するため、小さいものから大きなものまで、どんな口径の配管にも簡便に固定することができます。締め込みが容易な、自在ステンレスホースバンドで固定する場合もあります。

沈下棒(ちんかぼう)のベース金具をSUSバンドで管に取り付けた状態
沈下棒のベース金具をSUSバンドで管に取り付けた状態

注意:沈下棒(ちんかぼう)は「沈下ロッド」や「沈下測定棒」とも呼ばれることもあります。


2.沈下棒の特徴

省資源・低価格の沈下棒

一般的な沈下棒は、φ12〜19mmの鋼棒の両端に雄ネジと雌ネジを切ったものが一般的です。この沈下棒は、「外ネジ+高ナット接続方式」でロッドの加工費を抑え、低コストを実現しています。
鉄を使用しているため、使用後に地中に残っても、自然に腐食し、長い年月の間には土に還るため、環境負荷が少ない面もあります。

沈下棒は、1本あたり1mの長さで、任意の本数を接続出来ます。

沈下棒のロッドを2本継ぎ足し2mにした状態 ロッドを2本継ぎ足し
従来の沈下棒との違い

沈下測定棒は埋設管や地下構造物に固定し、変形や屈曲ぜず沈み込むことが求められます。

一般的に沈下棒は、サドルバンドで固定します。サドルバンド方式は沈下棒を管に確実に固定する利点はありますが、バンドが外側に飛び出るため、埋設管に余分な土圧をかける可能性もあります。

この沈下棒は、ベース金具を、汎用のステンレスバンドや番線で固定し、測定ロッドの接続に高ナットを利用する簡便な機構で、省資源、低コストの製品となっています。

沈下棒の配管への固定方式の比較図(サドルバンド方式とベース金具方式) 沈下棒の配管への固定方式の比較:サドルバンド方式とベース金具方式
いろいろな口径の配管に取り付け可能

「サドルバンド方式」だと管径ごとに異なるバンドが必要です。特に管径が大きいと価格も高めになります。この沈下棒は共通の固定金具をステンレスバンドや番線またはワイヤーロープで固定する方式なので、 同じ金具で50mm以上の配管に取付できます。口径の上限はありませんが、使用実績が多いのは600mm以下の管です。

▲Topへ  ▼末尾へ

3.沈下棒の用途

管路の沈下量測定
 

基本的な用途は埋設管の施工管理・維持管理です。よく使用される口径は50A〜600Aです。

沈下棒の設置イメージ 沈下棒の設置現場のイメージ

沈下棒の設置例の図 沈下棒の設置例
構造物の沈下量測定

電線管やボックスカルバーや地下ピットなど、地中構造物の沈下量測定にも使えます。
 構造物にベース金具を直接固定できない場合は、単管パイプ等に止めて、間接的に固定します。

沈下棒の単管パイプへの固定例 単管パイプへの固定例
盛土の沈下量測定

盛土の基礎地盤の沈下量の測定は、「沈下板」のページをご覧ください。

>地盤計測用の沈下板の外観 地盤計測用の沈下板の外観
▲Topへ  ▼末尾へ

4.設置手順

設置は埋設管に、ゴムシートを巻き、固定金具を乗せ、バンドで縛り、沈下棒をねじ込みます。
固定バンドは、一般の番線(鈍し鉄線−なましてっせん)で代用し、現場合わせもできます。

1.ゴムシート巻き

管にゴムシートを巻きつけ養生テープ等で仮り固定します。

沈下棒の配管保護用ゴムシートの巻き付け   配管保護用ゴムシートの巻き付け
2.ベース金具を乗せる

ベース金具を配管の真上に載せます。

配管に沈下棒のベース金具を載せる ベース金具を載せる
3.ベース金具固定(SUSバンドの場合)

金具を、ステンレスバンドで締め付けます。余り締めすぎると、バンドが切れる場合があるのでご注意ください。

沈下棒のステンバンド固定   沈下棒のステンバンド固定
4.ベース金具固定(番線固定の例)

簡易的に番線などで取り付けることもできます。但し、締める際にベース金具の中心がずれ易いので、水平器を当てながら真上に固定してください。

沈下棒の番線固定 沈下棒のバンド・番線固定
5.塩ビ管装着

ロッドをねじ込み、上から保護カバーをかぶせます。地表面の沈下も考慮して、保護管の先が配管に直接当たらないように、少し持ち上げて埋設します。

沈下棒に保護管の塩ビ管装着 沈下棒に塩ビ保護管装着
5.保護管の径
 

フリクションカット用に保護管をかぶせます。口径の指定は特にありませんが、

  ●深度1m以下で、ロッドの接続が無い場合、VP25〜32A以上の口径の塩ビ管。

  ●深度1m以上で、ロッドの接続部がある場合は、ナットの最大外形21mmの2倍を目安に,

    40mm以上の塩ビ管(VP40A:厚肉管またはVU40A:薄肉管)

をお客様でご用意ください。

沈下棒のロッドの保護管(VP40A) 保護管と接続部(VP40A)
▲Topへ  ▼末尾へ

5.仕様

概要

  ●ベース金具は150mm×40mmの鉄板で、中心に鋼棒をねじ込むナットが溶接されています。

  ●測定用ロッドは、両端にネジを切った直径19mm×長さ1mの鋼棒です。

  ●カップラーは、測定ロッドを繋ぐ、メスネジのナットです。

  ●ゴムシートやステンバンドの長さは管径に応じて変ります。下記は150Aの例です。

沈下棒の仕様
沈下棒の標準仕様一覧表  ⇒沈下板の仕様はこちらへ
製品 外観 仕様
ベース金具
GI-SB12
沈下板
材料:鋼板(錆び止め塗装)
寸法:40×150×40mm,t=2.5mm
(ナット分25mm突起)
重量:160g
測定用ロッド
GI-SR12
拡大表示
材料:鋼棒
寸法:φ12mm、L=1000±1mm
両端35mm雄ネジ加工
重量:0.95kg
カップラー

(継足用ロッドに付属)
拡大表示
材料:鋼製 高ナット
寸法:M12 L=50mm
(短径19.3、長径21.7mm)
重量:約70g
ゴムシート
(オプション)
拡大表示
材料:合成ゴム
寸法:180×600mm t=1mm
重量:約380g/m
ステンレスバンド
(オプション)
拡大表示
材料:SUS-430
寸法:幅10mm×長さ600mm
締付金具付、2本で一組
重量:約140g/m

※ゴムシートとステンレスバンドは、管径をご指示いただいての見積となります。


沈下棒の構造
沈下棒の構造図(12mmサイズ) 沈下棒の構造図
         PDF図面を開く     DXF図面ダウンロード
▲Topへ  ▼末尾へ

6.オプションについて

サイズは、取り付ける配管の径や材質によって変りますので、個別に相談ください。

ゴムシート

配管保護用のゴムシートです。配管の傷防止と共に、金属管とステンレスバンドの異種金属接触による「電気腐蝕=電蝕」防止のために巻きます。

標準サイズは長さ600mmで、おおよそ外形160mm以下の管(口径125〜150A)で使用できます。市販の配管用の防腐テープや熱収縮チューブでも代用できます。

注意:お見積り時に使用する管径/材質をご指示ください。150A以上のゴムシート・ステンレスバンドについては個別にお見積もりいたします。

沈下棒ベースの配管保護用に巻いたゴムシート 配管保護用のゴムシート巻きの例(番線固定)
ステンレスバンド

沈下棒のベース金具を配管に固定するステンレスバンドとステンレスバンド用締付金具の2個セットです。バンドの長さは標準600mmで、外径160mm以下の管に固定できます。

【参考】
  ●標準のバンド幅は10mmです。ステンレスバンドの上限幅は20mmです。
  ●口径が小さい管だと、市販のスクリュー式ホースバンドが利用される場合もあります。
    ホースバンドは、ラチェット金具に比べて、ネジ締が容易です。
  ●現場で「番線」「荷締ワイヤー」「コンクリート用エポキシ樹脂接着」の例もあります。
沈下板に補強板を取付イメージ ステンバンドによる固定例
標準サイズ以外の対応

沈下棒のサイズは、φ12mm×L=1000mmだけです。長い場合はお客様で切断してください。

【参考】以前は下記の様な製品も製造していましたが、現在は特注対応はしておりません。

  (ロッド径16mmや19mm、 ロッド長500や300mm、オス・メスネジ加工など)

沈下板の測定ロッドの太さの比較 各種ロッド−左19mm,右12mm,メスねじ,オスねじ

マグネット固定機能はありません

他社製品で、埋設配管に後から取付可能なタイプの沈下棒(ラクチンボウ工法)がありますが、当社の製品は後付には対応していません。配管の埋設前にベース金具の固定が必要です。

後付可能なタイプは、沈下棒の先端の治具に磁石が埋め込まれ、磁力で配管に吸着するマグネット方式です。こちらのベース金具は、バンドで締め付けるだけなので、埋設後は使えません。

沈下棒のベース金具にマグネットは付いていません 沈下棒のベース金具にマグネットは付いていません

▲Topへ  ▼末尾へ



7.沈下棒の標準価格(消費税別)−送料は別途、実費見積します。

沈下棒のベース金具×1個の価格 GI-SB12
沈下棒の測定用ロッドφ12mm×1本の価格 GI-SR19
沈下棒のゴムシート×1枚の価格
沈下棒のステンレスバンド×1組の価格
ベース金具 ×1個
  GI-SB12
測定用ロッド ×1本
  GI-SR12
継足し用はナット付属
ゴムシート ×1枚
  180×600mm
  t=1mm
ステンレスバンド×1組
  L=600mm
 ¥8,800円  ¥ 2,100円  ¥ 1,700円  ¥ 1,000円

※上記単価は、資材価格の変動によって変る場合があります。

沈下棒とオプション品の組み合わせイメージ 沈下棒とオプション品の組み合わせイメージ


送料について

少量の場合は、宅急便で送ります。数量が多い場合はまとめて一般貨物便で送ります。

実際の送料は、数量や納期を考慮し、割安な梱包でお見積りいたします。

下の送料一覧表は、宅急便で送る時の目安です。(税別金額/2020年)

品名  ベース金具
40×150mm
ロッド 径12mm×1m ゴムシート
ステンバンド
数量5個 5本 10本5組
重量1s 10s20s3s
北海道 ¥1,110¥1,600¥2,100¥1,600
本州(平均)   ¥800¥1,300¥1,700¥1,300
四国 ¥1,000¥1,500¥2,000¥1,500
九州 ¥1,100¥1,600¥2,100¥1,600
沖縄 ¥1,300¥2,300¥2,800¥2,300
小口でも販売します

沈下棒やベース金具は1個から販売します。ゴムシートやステンバンドは単品販売しませんので、沈下棒とセットでご注文ください。

少量の場合は、沈下棒と固定金具を簡易梱包し、宅急便で送ります。数量がまとまる場合は、数量がまとまれば、一括梱包しますので送料はお安くなります。

    荷姿のイメージ
沈下棒2本の宅急便の出荷梱包状態
沈下棒5組の宅急便の出荷状態
沈下棒2組とゴムシートとステンバンドの出荷前
ベース金具×2個
  ロッド1m×2本
ベース金具×5個
  ロッド1m×5本
  ゴムシートと
  SUSバンド×5組
ベース金具×2個
  ロッド1m×2本
  ゴムシートと
  SUSバンド×2組

8.お取引方法

見積依頼の方法

まず、お見積りをいたします。下記の見積依頼書をダウンロードし、数量、連絡先・必要数をご記入の上、FAX等でご送付下さい。

送料も含めた販売金額と、概略納期を返信いたします。

沈下板・沈下棒の見積依頼書を開く(PDF版)
沈下板・沈下棒の見積依頼書をダウンロードする(Excel版)
注文方法、請求・支払手順

「見積書」をご確認の上、「注文書」をお送りください(FAX、メール,郵送)。
   ●「支払い」は、納品後に「請求書」をお送りし「現金振込」お願いしています。

    取引手順の詳細については沈下板販売のページをご覧ください。

その他 お問い合わせはこちらへ
▲Topへ  ▼末尾へ

1/1ページ

サイト内検索


こんなページも見られています


▲Topへ

Text by Geots.Sato
初回掲載:2009-06-10