傾斜計の耐熱・耐寒試験(傾斜センサの温度特性試験中) 傾斜計の耐熱・耐寒試験  温度特性データはこちらのPDF資料で
地中埋設や水中設置、構造物用。建設・土木分野向け傾斜センサ  2018-06-05  ▼末尾へ

防水2軸傾斜計GIC-10WD,GIC-30Wの紹介

小型の2軸傾斜計 汎用・低コストGIC-30W型と高精度GIC-10WD
小型の2軸傾斜計 左:汎用・低コストGIC-30W型、右:高精度GIC-10WD
▲Topへ  ▼末尾へ

■特徴

●12V電源接続で傾斜角30度(汎用30W型)や10度(高精度10WD型)に比例した電圧を出力。

●電源電圧DC8V〜15V、消費電流4〜19mAの省電力で太陽電池やバッテリ駆動可能。

●屋外建設現場での使用に耐える、水深100m防水、対衝撃100G以上のタフな傾斜センサ。

●径25mmの細型で、地表傾斜計や、塩ビ管(VP25A)に装着し多段傾斜計として利用可能。

●30W型は30cm埋設し地表面傾斜計、10WD型はコンクリートや岩盤の傾斜計に使えます。

高精度2軸傾斜計GIC-10WDを岩塊上に設置
高精度2軸傾斜計GIC-10WDを岩塊上に設置
▲Topへ  ▼末尾へ

■当社の従来の傾斜センサとの違い

従来お使いいただいていた傾斜計GIC-45Sの後継機がGIC-30Wとなります。

1.小型化しました

大きさ的には、最大幅が51mから25mmに縮小し全体の容積は3分の1以下になりました。径が細くなったことで、従来VP50の塩ビ管に装着していたものが、VP25の塩ビ管にもセットできるようになりました。

新しい防水型2軸傾斜計GIC-10WD,GIC-30Wと従来の傾斜計GIC-45Sの形状比較
従来の傾斜計GIC-45S(左)とGIC-30W(右)の形状比較
2.XY2軸を1台のセンサで測れるようになりました   

従来の1軸傾斜計で、2方向の傾斜を測定する、塩ビ管の上下に2個のセンサを組み込んでいました。この傾斜計は2つの電圧出力が2本の信号線で同時に出ます。

次の写真は、傾斜計の底面の画像です。XYの2方向のプラス・マイナスが表示されています。プラス方向に傾けると出力電圧は増加、マイナス方向だと電圧は減少します。
右側の、高精度10WD型は、さらに方位センサの「N=北の方角」の指示もあります。方位出力は北がゼロで、東→南→西と回るに従って、出力電圧は増加し、1周で3600mV=360°まで行くと、再び0mVに戻ります。

新しい防水型2軸傾斜計GIC-10WD,GIC-30Wと従来の傾斜計GIC-45Sの形状比較
底面のXY方向の表記(左:30W型、右:10WD型−方位センサのN方向も表示)
3.汎用傾斜計と高精度傾斜計の2機種を用意しました
  

従来の1軸傾斜計は、地表に置くと温度変化で値が変動する「温度ドリフト」が大きめだったので、地中30cmほど埋めてお使いいただいていました。

30W型の温度特性は、従来型とほぼ同じなので、従来通り埋設型の傾斜計としてお使いいただけます。性能上の注意点は、角度分解能が「従来:0.01°/1mV」から「0.015°/1mV」にやや荒くなっていますが、全体的な精度や安定性は変わりません

10WD型は、測定角度の範囲を±10°と狭くした代わりに、角度分解能は「従来:0.01°/1mV」から「0.002°/1mV」と細かくし、温度変化に対する安定性も1桁良くなっています。10WD型は、地表面やコンクリートや鋼構造物の傾斜測定に使用できます。
なお、10WD型は、角度ゼロ度を中心に出力信号が±5Vに触れるので、マイナス側の電圧を測定できないデータロガーだと、マイナス角度を計測できない点にご注意ください

▲Topへ  ▼末尾へ

表:傾斜計の機能・用途比較(GIC-45SとGIC-10WD、30W)
  【凡例】  従来の仕様  新しい仕様  個別に異なる仕様         
比較項目 当社従来品
GIC-45S
汎用型
GIC-30W
高精度型
GIC-10WD
イメージ
測定方向 1軸 2軸 2軸
測定角度 -15〜+45° -30〜+30° -10〜+10°
出力電圧 +1100〜+5600mV
プラス出力
+500〜+4500mV
プラス出力
-5000〜+5000mV
プラスマイナス出力
分解能0.01°/mV0.015°/mV0.002°/mV
ゼロ点電圧 2600mV2500mV 0mV
ゼロ点絶対精度 ±0.5°以内 ±1.0°以内 ±0.4°以内
温度特性(ドリフト)±0.05°/10℃以内 ±0.07°/10℃以内 ±0.01°/10℃以内
電源電圧 10〜30V 6〜15V(Max18V) 8〜15V(Max18V)
消費電流 7mA 4mA 18mA
最大外形 51mm×95mm 25mm×64mm 25mm×86mm
装着塩ビ管 VP50A VP25A VP25A
本体価格 \48,000 \48,000 \98,000
特徴 1軸 堅牢
低コスト
2軸 小型
低コスト
2軸+方位 小型
高精度
用途 温度変化の少ない
地中・埋設用
温度変化の少ない
地中・埋設用
温度変化の大きい
地表構造物用
▲Topへ  ▼末尾へ

■仕様

傾斜センサのスペックをまとめました。

表:傾斜計の仕様   2軸傾斜センサGIC-30WとGIC-10WDのPDFカタログ
項 目仕  様
型式 GIC-30W(±30°2軸汎用傾斜計) GIC-10WD(±10°2軸高精度+方位)
測定方式 微小片持梁の静電容量変化 MEMS 同左 +ホール素子磁気方位センサ
測定範囲 −30度〜+30度(2軸型) −10度〜+10度(2軸型)
出力電圧範囲 +500mV(-30°)〜
+4500mV(+30°)
-5000mV(-10°)〜
+5000mV(+10°)
ゼロ点出力電圧 2500mV±66mV
(絶対角度精度±1°以内)
0mV±200mV
(絶対角度精度±0.4°以内)
出力電流 10mA以下(短絡時) 同左
出力感度(スパン) 66.6mV±3mV/1°(応答約1秒) 500mV±5mV/1°(応答約1秒)
分解能 0.015°/mV(角度54秒/1mV) 0.002°/mV(角度7.2秒/1mV)
非直線性 ±0.5%/FS以内 同左
温度ドリフト ±0.07°以内/10℃(Ave0.05°/10℃) ±0.01°以内/10℃(Ave0.007°/10℃)
方位センサ出力   無し 0〜3599mV±10mV/0〜359°
(北向きN=0mV)
電源電圧 DC6〜15V (Min5.5〜Max18V) DC8〜15V (Min7〜Max18V)
消費電流 無負荷時4mA(3.7mA以上) 無負荷時19mA(18.8mA以上)
動作温度範囲 -20〜60℃(保存範囲-30〜70℃) 同左
防水・耐衝撃性 水深100m(IP68)
耐衝撃100G以上。
同左
ケース材質 透明塩ビ樹脂
(-20℃で脆化、70℃で軟化)
同左
ケーブル材質 塩化ビニール被覆電線 0.18mu×6線(赤+12V,黒GND,青(茶)X+,白Y+,緑:XY共通−)注1 塩化ビニール被覆電線 0.18mu×6線(赤+12,黒GND,茶(青)X+,白Y+,黄方位+,緑XY共通−)注1
本体寸法 φ25×H64mm
(コネクタ部H=40mm)
φ25mm×H86mm
(コネクタ部H=40mm)
重量 本体約42g(ケーブル約50g/m) 本体約55g(ケーブル約5g/m)
注1:製品によっては「X軸+」の電線の色が「青」ではなく「茶色」のものもあります。
       同様に2018年以降の出荷製品は「緑:NC未使用」は「緑:XY軸共通の出力−」になっています。
▲Topへ  ▼末尾へ

■標準価格(消費税別)・オプション

傾斜計の単体価格を次の表にまとめました。一般的なオプションとして、保護用のVP25Aの塩ビ管に装着する例と、ケーブルを延長する場合の目安を示しました。これ以外のカスタマイズも行っていますので、ご相談ください。

汎用傾斜計GIC-30W ケーブル5m付き
高精度傾斜計GIC-10WD ケーブル5m付き
VP25A塩ビ管装着(30cm管)
ケーブル延長加工 最低延長5m(40m)
汎用傾斜計GIC-30W
ケーブル5m付き
高精度傾斜計GIC-10WD
ケーブル5m付き
VP25A塩ビ管装着
(写真は30cm管)
ケーブル延長加工
最低延長5m
(写真は40m)
¥48,000円 ¥98,000円 ¥5,000円 ¥300円/m

この傾斜計は、アナログ電圧0〜5V又は±5Vを計測できるデータロガーなら計測可能です。参考までにジオテク製品で、この傾斜計の計測に適したロガーは以下の機種です。

最低限、傾斜計とロガー、バッテリの構成で、2軸傾斜計の自動観測ができます。

4CHデータロガーGTR-04G 2軸傾斜計が2台接続可能
24CHデータロガーGTR-24H 2軸傾斜計が12台接続可能
 4CHデータロガーGTR-04G
2軸傾斜計が2台接続できます
\184,000円(税別)
24CHデータロガーGTR-24H
2軸傾斜計が12台接続できます
\320,000円(税別)
▲Topへ  ▼末尾へ

■在庫・納期

※この傾斜計は、標準在庫品です

但し多段傾斜として5m以深に埋設する場合は、製作時に長いケーブルを接続するため、設置深度が深い場合は、在庫状況によっては納期が1〜2月以上掛かる場合がありますので、事前にお問い合わせください。

▲Topへ  ▼末尾へ

»»次のページ 傾斜センサの現地の設置例の紹介です

1/2ページ

お問い合わせはこちらへ
Text by Geots.Sato
初回掲載:2018/02/09