沈下板・沈下棒の問い合わせ先
阿賀野Lab(あがのラボ)TEL:0250-47-4142/FAX:0250-47-4143 |
沈下板は盛土や埋め立ての際に、現地盤の上に設置され、上には鉄の棒を伸ばして、元の地面の沈下量を測定します。
沈下板の構造は、地盤工学会の基準JGS 1712 で、「一辺400mm以上で厚さ9mm以上の鉄板に、直径12mm以上の鉄のロッドを取り付けたもの」と規定されています。この基準を最低限、満たす「標準サイズの400mm角沈下板」もあります。
実際には、仕様書の図面や現場の施工管理基準で一回り大きい「600×600×9mm」、測定用ロッドは「φ19〜22mm」の沈下板が指定される場合も多いので、600角の沈下板を販売しています。
機能的には600型と400型は同じです。一回り大きく重い分安定感は増します。
標準400mm角の沈下板はこちらのページをご覧ください。
基本的な考え方は、最低限の大きさは、地盤工学会基準の400mm角以上ですが、600mm角の沈下板も比較的多く用いられています。海岸など埋め立てなどで軟弱なヘドロの上に設置するようなケースでは、不等沈下しないように、1000mm角など大きな例もあります。
ロッドも最低基準は径12mmの丸鋼ですが、600mm角の沈下板では全体のバランスをとって、φ19mmの鋼棒が用いられます。堤防の側面などで側方流動が予想される場合、より剛性の高い径25〜80mmのガス管が使われる場合もあります。
根元の補強板(サポートとも呼ばれる)の大きさや、枚数は明確な文書規定が無い場合が多く、参考図面などに絵として書き入れられていることが多くなっています。 補強板の説明を読む
発注者 メーカ |
沈下板 | ロッド | 補強板 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
寸法 (mm) |
厚さ (mm) |
長さ (mm) |
径 (mm) |
材質 | 枚数 | |
地盤工学会 | 400mm 以上 | 9mm 以上 | 1000 | 12mm 以上 | 鋼棒 | (4) |
国K | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | - |
国H | 600 | 9 | 1000 | 22 | 鋼棒 | - |
国河川 | 800 | 12 | 3000 | 80A | ガス管 | 4 |
国海岸 | 1000 | - | 4000 | 25A | ガス管 | 3 |
県S | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | - |
県T | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | - |
県M | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | 2 |
市S | 800 | 12 | 1000 | 80A | ガス管 | - |
市N | 600 | 9 | 1000 | 20 | 鋼棒 | - |
市N | 500 | 9 | 1000 | 16 | 鋼棒 | - |
K社簡易型 | 600 | 3 | 1000 | 19 | 鋼棒 | 0 |
K社一般品 | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | 4 |
S社 | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | 4 |
N社 | 400 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | 4 |
ジオテク400 | 400 | 9 | 1000 | 12 | 鋼棒 | (4) |
ジオテク600 | 600 | 9 | 1000 | 19 | 鋼棒 | (4) |
当社の沈下板は、板とロッドがねじ込み式で、補強板は現場溶接となります。
現地での組み立ては、沈下板に測定用ロッドをねじ込みます。ロッドは1mごとにナットで継ぎ足します。ロッドには1本ごとに、高ナットが1個付きます。
沈下板にロッドねじ込み | 高ナットでロッド接続 | 補強板の溶接 | 沈下板の組立て完了 |
基本は盛土の基礎地盤の沈下量の測定用です。その他、埋設構造物の沈下量測定にも使えます。
沈下板の用途についてはこちらのページをご覧ください。
埋設管の沈下量測定は「沈下棒」のページをご覧ください
地中の地盤沈下測定は「地盤沈下計」のページをご覧ください
沈下板の設置手順は、板の大きさに関係なく同じです。詳しくは400mm沈下板の説明を見てください。 沈下板の設置手順はこちらのページをご覧ください。
保護管の径の指定は特にありません。 保護管の設置位置はこちらのページをご覧ください。
600サイズの沈下板のロッドの接合部の最大径は30mmあります。50mmの塩ビ管でも通りますが、倍の65mm以上がスムースに通ります。実際の現場では余裕を見て,太目の75Aや100Aの管が使われることもあります。
塩ビ管の肉厚は2種類(VU:薄肉管、VP:厚肉管)あります。埋設深度が浅い場合は、薄肉VU管で問題ありません。深い場合は、厚肉のVP管も使われます。但し、継ぎ手は出っ張りの少ない「VU(薄肉)ソケット」が用いられます。
保護管の口径は、施工後(長期計測、砂で埋め戻し)も考慮し、適切なサイズをお選びください。
保護管とロッドのクリアランス(保護管はVU65AまたはVP65A以上が望ましい)VU65Aa塩ビ管と 19mmロッドの隙間 |
VU100A塩ビ管と 19mmロッドの隙間 |
VU100A塩ビ管と 19mm高ナットの隙間 |
●沈下板は一辺600m×厚さ9mmの鉄板で、中心に鋼棒をねじ込むナットが溶接されています。
●測定用ロッドは、両端にネジを切った直径19mm×長さ1mの鋼棒です。
●カップラーは、測定ロッドを繋ぐ、メスネジのナットです。
●補強板は、沈下板の根元に溶接する補強用の三角鉄板です。
(補強板は沈下板の構造上、必須ではなく、取付指定がある場合のオプション品です)
製品 | 外観 | 仕様 |
---|---|---|
沈下板 GI-SP600 |
材料:鋼板 寸法:600×600mm,t=9mm, ナット分40mm突起 重量:25kg |
|
測定用ロッド GI-SR19 |
材料:鋼棒 寸法:φ19mm、L=1000±1mm 両端30mm雄ネジ加工 重量:2.4kg |
|
カップラー (ロッドに1個付属) |
材料:鋼製 高ナット 寸法:M19 L=50mm 重量:約200g |
|
補強板 GI-SA150 (オプション) |
材料:鋼板 寸法:三角形150×150mm t=6mm 重量:4枚組 1枚当り170g |
補強板なし PDF図面 DXF図面ダウンロード ZRD図面ダウンロード
補強板あり PDF図面 DXF図面ダウンロード ZRD図面ダウンロード
沈下板とロッドの接続部の強度が必要な場合、補強板(別売)をお使いください。沈下板の組み立て後に、現地で補強板の溶接加工をお願いします。
沈下板のサイズは、400mm(ロッド12mm)と600mm(ロッド19mm)の2種類です。
【参考】当社の例では沈下板の大型600mmと小型400mmの出荷比率は「6対4」ほどです。
また、オプションの補強板をつけるケースは全体の1割以下です。
沈下板 600mm角×1枚 GI-SP600 |
測定用ロッド φ19mm×1本 GI-SR19 カップラー1個付属 |
補強板 600mm角用 GI-SA150 4枚一組 |
¥28,100円 | ¥ 5,100円 | ¥ 7,200円 |
※上記単価は、鋼材価格の変動によって変る場合があります。
 送料は別に、実費見積します。
600mmサイズの沈下板は重量が大きいため、運賃が高めになります。少量でお急ぎの場合は、宅急便で送りますが、通常は一般貨物便でお送りします。
実際の送料は、数量や納期を考慮し、割安な方法でお見積りいたします。下の送料一覧表は、少量を宅急便で送った時の大まかな目安です。(税別金額/2020年)
品名 | 沈下板 一辺600mm | ロッド 径19mm | ||
---|---|---|---|---|
数量 | 1枚 | 2枚 | 4本 | 8本 |
重量 | 25s | 50s | 10s | 20s |
北海道 | ¥2,300 | ¥3,900 | ¥2,100 | ¥2,100 |
本州(平均) | ¥2,200 | ¥2,500 | ¥1,800 | ¥1,800 |
四国 | ¥2,200 | ¥3,000 | ¥2,000 | ¥2,000 |
九州 | ¥2,300 | ¥3,400 | ¥2,100 | ¥2,100 |
沖縄 | ¥3,900 | ¥5,700 | ¥2,900 | ¥2,900 |
沈下板は、板1枚、ロッド1本からお届けします。少量の場合は、沈下板と測定用ロッドを簡易梱包し、宅急便で送ります。数量がまとまる場合は、送料が割安な一般貨物便で発送します。
荷姿のイメージ
沈下板600mm角×9mm厚×3枚 | 沈下板600mm角×9mm厚×2枚 ロッドφ19mm×長さ1m×20本 |
まず、お見積りをいたします。下記の見積依頼書をダウンロードし、数量、連絡先・必要数をご記入の上、FAX等でご送付下さい。
送料も含めた販売金額と、概略納期を返信いたします。
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