この避雷器は、機械式リレーによる回線切り離し装置に、線間および対地間の過電圧を放電する避雷素子を組み合わせています。常時は回線を切断して、計測器とセンサーを切り離すことで、高い絶縁性を確保し、雷被害の確率を小さくします。
1時間に1回や、10分に1回計測する、間欠型のデータロガーとセンサの間に設置すれば、雷被害の確率を、数10分の1から数100分の1に低減することが出来ます。
注:この避雷器は、別名「避雷リレー」と呼ばれます。機械式リレーによる、回線切り離し機構と、避雷素子による放電機能を1台にまとめました。
なお、この装置は、誘導雷被害の確率を下げ、計器のダメージを低減するものであって、雷害を100%完全に防ぐものではありません。
●計測時のみ電気的に接続
●非動作時は電線が物理的に切り離されるため、被雷時に電流が流れにくい
●半導体型避雷素子を実装し、普通の避雷器として使える
●スケルトン構造のため、被雷焼損時には破損個所が目視可能
●接地状態となるセンサの雷対策に有効
SPR-03Aの詳細スペック。
カタログ(PDF)
項目 | 仕様 |
---|---|
型式 | SPR-03A 機械式リレー+半導体サージ防護素子2回路 |
寸法・重量 | W84×D50×H32(突起物を除く)、約110g |
動作温度範囲 | -30〜60℃(結露なきこと) |
公称電圧 | 電源線 12-0V間:12V 信号線S +-間:12V |
最大電圧 | 電源線 12-0V間:24V 信号線S +-間:24V |
リレー動作電圧 | 9.6V〜24V(切断電圧は最低1.2V) |
リレー消費電流 | 25mA(12V時 約300mW) |
リレー接点抵抗 | 接触抵抗 50mΩ以下(動作7ms) 最大電流2A |
リレー耐電圧 | 1500V(10/160μs) |
リレー耐久性 | 50万回以上(10分計測の場合におよそ10年) |
避雷器 制限電圧 | 対地間:40〜70V/線間:27〜34V |
避雷器 サージ耐量 | 対地間:800A(8/20μs)/線間:68A(10/1000μs) |
避雷器 漏電流 | 対地間:10μA以下/線間:5μA以下 |
避雷器 静電容量 | 対地間:150pF(1MHz)/線間:2500pF(100kHz) |
23,000円
端子台への配線挿入 | 側面の配線状況 | DINレール用取付治具 | 圧力式水位計との接続例 |
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