充電コントローラMC-125の基本的な使用方法です。
充電コントローラMC-125の接続例
※2つの出力端子には等しい電圧が加わります。接続されている通信装置とデータロガーの接続順は左右入れ替えても問題ありません。外部装置をバッテリに直結しての運用も可能です。
【1】ソーラとバッテリの接続方法
(1)各装置の+−を間違えると装置が故障します。
(2)バッテリーを外した状態でソーラを接続すると、太陽電池の3〜20Vに変動する不安定な電圧が出力され、外部装置に悪影響を与えます。太陽電池は以下の順番で接続、取り外しをしてください。
@接続時は(外部出力)→[バッテリ] → [ソーラ] の順に接続(最後にソーラを接続)
A外す時は(外部出力)→[ソーラ] → [バッテリ]の順に外す(最初にソーラを外す)
(3)太陽電池は合計出力が50W以内(又は電流5A以内)であれば複数並列に接続可能です。
(4)マイナス端子は、装置の中で全て繋がっていますので、端子の接触ショートに注意してください。
【2】充電制御電圧の設定変更
電圧変更手順
(1)[黄色印]の製品は出荷時に充電上限電圧が14.4Vに設定されています。開放型の鉛バッテリー(通常の自動車用バッテリー)の充電上限電圧です。この電圧で密閉型鉛シール型バッテリーにも充電可能です。
(2)但し以下の場合は、[黄色印]の製品のジャンパピンを差し替え最大充電電圧を14.0Vに下げるか、出荷時に最高電圧を14Vに設定済の[青色印]の製品をご利用ください。
@鉛シールバッテリになるべく過充電の負荷を掛けず、5年以上の長期間使用したい。
Aソーラやバッテリの容量に余裕があり、無理に満充電する必要がない。
Bリチウム型の蓄電池で充電電圧を高くすると故障する場合(リチウムバッテリの場合、標準13.4V程度)
A外す時は(外部出力)→[ソーラ] → [バッテリ]の順に外す(最初にソーラを外す)
(3)太陽電池は合計出力が50W以内(又は電流5A以内)であれば複数並列に接続可能です。
(4)マイナス端子は、装置の中で全て繋がっていますので、端子の接触ショートに注意してください。
出荷時の充電電圧の設定
充電上限電圧=14.4V
[黄色印]製品
開放型鉛電池に最適化(通常鉛バッテリ)
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充電上限電圧=14.0V
[青色印]製品
シール型鉛電池やリチウム・フェライト電池に最適化
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JP2短絡(キャップで2本のピンを短絡した状態) |
JP2開放(キャップを横にずらして外した状態) |
充電制御電圧を14.4Vから14.0Vに下げる場合の変更手順
カバーを外し、基板上のジャンパーピンJP2のショートバー(キャップ)を横にずらします。
ジャンパーピンの調整手順
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【3】保護ヒューズの接続方法
(1)ヒューズの挿入場所
充電コントローラに付属の10Aヒューズは、通常は、バッテリの電線線のプラス側の線の途中に、挿入してください。(ヒューズはマイナス側に挿入しても動作しますが、その際は全体の電流がマイナス側を通ることを確認してください)
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本体とヒューズとヒューズホルダー |
バッテリのプラス側にヒューズを入れた例 |
(2)ヒューズの取り付け方法
ヒューズホルダーを圧着する場合、先の尖った圧着ペンチでしっかりと潰してください。(平らなペンチで圧着すると、ケーブルが抜ける場合があります)なお、ヒューズが切れた場合は下記の原因を修正の上、ホームセンタ等のカー用品売り場に置いてある市販の「ミニ平型ヒューズ 10A」を購入して交換してください。
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圧着ペンチの例(先端が食い込む形状になる) |
市販の「ミニ平型10Aヒューズ」例 |
(3)ヒューズが切れる原因
ヒューズ切れの原因は大きく分けて以下の3つです。ヒューズなしで下記の誤った結線をすると充電コントローラや接続された機器の回路が焼ける場合があります。
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@バッテリやソーラや 外部装置の+−逆接続 |
A外部出力のショート(短絡) |
B過大なソーラやバッテリの接続 |
【4】制御盤への組み込み例
(1)木板ベースの制御盤の場合
木板ベースに直接木ネジで止めてください。
(2)DINレールに取り付けたい場合
専用のアダプタ金具を製作する必要がありますが、簡易的には市販のDINレール取り付け用ベース板に両面テープ等で接着して取り付ける方法もあります。
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木板ベースへの取り付け例 |
市販DINレール用ベース組合せ例 ※DINレール用ベース板は付属しません |
【5】簡単な動作確認方法
Text by Geots.Sato
初回掲載:2020/02/13