鑿井やアース工事では電気検層が必須です。「井戸PACK10(井戸パック・テン)」は、4本の端子に検層ケーブルを接続して先端電極でボーリング孔や水井戸の裸孔内の比抵抗を測定、測定した抵抗値をデジタル表示する防水型の電気検層器です。軽量/小型で井戸のさく井、アースの電気検層に最適な現場用の比抵抗測定器です。
※地上に遠電極を2本設置すれば、2極法検層(ノルマル配置)にも対応します。
●軽量、コンパクト、作業時間も短縮
●供給電源は単三電池4本で交換も容易
●測定電圧が10Vで、安全な作業が可能
●結線完了後は自動測定
●屋外での使用を前提とした簡易防水
従来の検層器(3244型、大地比抵抗測定器)に比べ重さや容積が20分の1以下です。
単三アルカリ乾電池4本で連続6時間以上動きます。
大地比抵抗測定器3244型の性能比較資料
従来型検層器 | 井戸Pack10 |
●削井工事の4極法、2極法での電気検層。井戸の孔内検層や比抵抗検層
●各種の比抵抗測定
●オプションの電極切替スイッチで、ショート/ロングを同時に計測して作業時間を短縮可能
切替スイッチ無しで、お客様の保有する4心検層ケーブルを井戸Pack10のターミナルに直結しても使えます。自作の検層ケーブルでも使えます。
⇒(参考)検層ケーブルの自作マニュアル(PDF)
当社では電気検層ケーブルの製作も行っています。
長さ300m、ショート0.5m、ロング1.0m、8心ケーブル、格納箱
(ケーブルチェッカーはオプションです)
詳しくはこちら
製品カタログ
説明書/仕様書(日本語 Japanese)
説明書/仕様書(英語 English)
3244型性能比較
検層ケーブル自作手引き
電気検層記録用紙
項目 | 仕様 |
---|---|
測定方式 | 四端子測定、定電流パルス駆動型 |
測定範囲 | 0.01Ω〜20.0KΩ(自動レンジ) |
測定電流レンジ | 定電流0.2mA,1mA,5mA,25mA自動切換 |
測定電位レンジ | 電圧0.1V, 1V, 10V自動切換 |
測定波形 | 15Vp-pの矩形波 測定周波数 10Hz |
電源電圧 | DC6V,単三乾電池×4本 |
消費電流 | 約180mA(測定電流25mA, 電池電圧6V時) 約110mA(測定電流0.2mA,電池電圧6V時) |
連続使用時間 | アルカリ乾電池使用で6時間〜10時間 |
使用温度範囲 | -15℃〜50℃,ケース内湿度80%RH以下 ※ケース内には防湿用の乾燥剤が入れてありますが、長時間蓋を開けておくと乾燥剤の効力が弱まり、温度変化でケース内に結露を生ずる場合もあります。 |
防水性 | IP65防滴構造 |
本体寸法 | 160(W)×80(D)×55(H)mm |
本体重量 | 0.8kg(乾電池含む) |
本体 ¥147,000 |
電極切替スイッチ ¥22,000 |
阿賀野市にある担当部門にて対応しております。
ジオテクサービス株式会社 阿賀野Lab(あがのラボ)
〒959-2011 新潟県阿賀野市千原245-1
TEL 0250-47-4142 / FAX 0250-47-4143 / メール
井戸Pack10についてよくある質問を掲載しています。今後も追記をしていく予定です。
RS-232C通信対応の特殊モデルについて
特殊モデルとしてパソコン等のRS-232Cポートからデータを取り込める「通信対応モデル」が有りましたが、現在は製造・販売を終了しています。
通信対応型(現在は製造・販売終了)
通信対応モデル
通信ケーブル接続状態
パソコンとの接続
カバーを外した状態
通信機能付きの製品は、これまで地盤改良のデータ収集や、モルタルの硬化判定などに用いられ、試験・研究用に需要がありました。
次期バージョンの「井戸Pack11」は通信ポートやSDカードを標準装備とし、通信装置と組み合わせて比抵抗の連続計測にも利用できる予定です。
しかし、2022年10月現在、半導体不足により製品化の目処が立っておりません。販売は2024年以降になる見通しです。
旧式の電極切替スイッチについて
切替スイッチの型式が変わりました。下図の旧式タイプの販売は中止しており、現在は点検修理のみ受付けています。