井戸の掘削現場と電気検層
水井戸の掘削現場
 小型軽量の電気検層器。2023-05-19  


電気検層器 井戸Pack10

鑿井やアース工事では電気検層が必須です。「井戸PACK10(井戸パック・テン)」は、4本の端子に検層ケーブルを接続して先端電極でボーリング孔や水井戸の裸孔内の比抵抗を測定、測定した抵抗値をデジタル表示する防水型の電気検層器です。軽量/小型で井戸のさく井、アースの電気検層に最適な現場用の比抵抗測定器です。
※地上に遠電極を2本設置すれば、2極法検層(ノルマル配置)にも対応します。

小型の電気検層器 井戸パックテン(井戸Pack10)の外観 井戸PACK10 本体
▲Topへ  ▼末尾へ

目次

1.特徴

2.用途

3.仕様

4.価格

5.お問い合わせ


1.特徴

 ●軽量、コンパクト、作業時間も短縮

 ●供給電源は単三電池4本で交換も容易

 ●測定電圧が10Vで、安全な作業が可能

 ●結線完了後は自動測定

 ●屋外での使用を前提とした簡易防水

 ●さく井レポート関連製品



従来の検層器(3244型、大地比抵抗測定器)に比べ重さや容積が20分の1以下です。
   単三アルカリ乾電池4本で連続6時間以上動きます。
   大地比抵抗測定器3244型の性能比較資料


⇒(参考)電気検層の原理


従来型検層器 井戸Pack10
電気検層器 横河3244を使った電気検層作業 電気検層器 井戸Pack10を使った電気検層作業

電気検層器の新旧の比較図。小型電気検層器の特徴


▲Topへ  ▼末尾へ


2.用途

 ●削井工事の4極法2極法での電気検層。井戸の孔内検層や比抵抗検層

 ●各種の比抵抗測定

 ●オプションの電極切替スイッチで、ショート/ロングを同時に計測して作業時間を短縮可能


孔内電気検層のゾンデが地層中を降下するイメージ図 井戸Pack10による孔内電気検層の特徴とメリットの説明図

4極法の検層ケーブル接続

切替スイッチ無しで、お客様の保有する4心検層ケーブルを井戸Pack10のターミナルに直結しても使えます。自作の検層ケーブルでも使えます。
  ⇒(参考)検層ケーブルの自作マニュアル(PDF)


ウエンナーの4極法による電気検層のケーブル接続図。電極切換でショート・ロング同時計測

4極法の接続図

2極法の検層ケーブル接続
2極法による電気検層のケーブル接続図。電極切換でショート・ロング同時計測

2極法の接続図

検層ケーブルについて

当社では電気検層ケーブルの製作も行っています。
  長さ300m、ショート0.5m、ロング1.0m、8心ケーブル、格納箱
  (ケーブルチェッカーはオプションです)   詳しくはこちら


電気検層ケーブルの例

検層ケーブル

▲Topへ  ▼末尾へ


3.仕様


      製品カタログ
      説明書/仕様書(日本語 Japanese)
      説明書/仕様書(英語 English)
      3244型性能比較
      検層ケーブル自作手引き
      電気検層記録用紙


項目 仕様
測定方式 四端子測定、定電流パルス駆動型
測定範囲 0.01Ω〜20.0KΩ(自動レンジ)
測定電流レンジ 定電流0.2mA,1mA,5mA,25mA自動切換
測定電位レンジ 電圧0.1V, 1V, 10V自動切換
測定波形 15Vp-pの矩形波 測定周波数 10Hz
電源電圧 DC6V,単三乾電池×4本
消費電流 約180mA(測定電流25mA, 電池電圧6V時)
約110mA(測定電流0.2mA,電池電圧6V時)
連続使用時間 アルカリ乾電池使用で6時間〜10時間
使用温度範囲 -15℃〜50℃,ケース内湿度80%RH以下
※ケース内には防湿用の乾燥剤が入れてありますが、長時間蓋を開けておくと乾燥剤の効力が弱まり、温度変化でケース内に結露を生ずる場合もあります。
防水性 IP65防滴構造
本体寸法 160(W)×80(D)×55(H)mm
本体重量 0.8kg(乾電池含む)

▲Topへ  ▼末尾へ

4.価格

電気検層器 井戸パック10の本体外観画像
電気検層器 井戸Pack10のオプション製品の電極切換スイッチの画像
本体
¥147,000
電極切替スイッチ
¥22,000

▲Topへ  ▼末尾へ

5.お問い合わせ先


 阿賀野市にある担当部門にて対応しております。

 ジオテクサービス株式会社 阿賀野Lab(あがのラボ)
  〒959-2011 新潟県阿賀野市千原245-1
  TEL 0250-47-4142 / FAX 0250-47-4143 / メール



よくある質問集

井戸Pack10についてよくある質問を掲載しています。今後も追記をしていく予定です。



お知らせ

RS-232C通信対応の特殊モデルについて
 特殊モデルとしてパソコン等のRS-232Cポートからデータを取り込める「通信対応モデル」が有りましたが、現在は製造・販売を終了しています。
通信対応型(現在は製造・販売終了)

電気検層器の通信対応モデル 電気検層器に通信ケーブルを接続した状態 電気検層器とパソコンとの接続 電気検層器のカバーを外した状態
通信対応モデル 通信ケーブル接続状態 パソコンとの接続 カバーを外した状態

   通信機能付きの製品は、これまで地盤改良のデータ収集や、モルタルの硬化判定などに用いられ、試験・研究用に需要がありました。 次期バージョンの「井戸Pack11」は通信ポートやSDカードを標準装備とし、通信装置と組み合わせて比抵抗の連続計測にも利用できる予定です。
 しかし、2022年10月現在、半導体不足により製品化の目処が立っておりません。販売は2024年以降になる見通しです。

新型電気検層器の開発状況

電気検層器の開発状況


旧式の電極切替スイッチについて
切替スイッチの型式が変わりました。下図の旧式タイプの販売は中止しており、現在は点検修理のみ受付けています。

旧式の電極切替スイッチの外観
電極切替スイッチ(旧式)

その他のお問い合わせ

▲Topへ  ▼末尾へ
サイト内検索

【関連ページ】

▲Topへ

Text by Geots.Sato
最終更新:2022/9/15