24CHロガーを使った多段傾斜観測 24チャンネルロガーの遠隔監視
 更新日:2023-07-21

フィールド用の多チャンネル電圧入力のデータロガーGTR-24Hのご紹介

多チャンネルロガー GTR-24H

■製品概要

ソーラや12Vバッテリで駆動する省電力の電圧ロガーです。

 ●A4版ファイルより一回り小さいサイズの多チャンネルロガー。

 ●電源はDC9〜15Vで,消費電流は待機時1.5mA、動作時40mA(センサ給電分は除く)で省電力。

 ●アナログ入力範囲は±10V、分解能1mVと広く、計測測時のセンサ電源も0〜60秒の範囲でオン・オフ制御できるので、多くのアナログセンサが接続できます。

 ●計測データはSDカードで回収。

 ●Web遠隔監視システムに対応。

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特徴

SDメモリーカードでデータ回収

データは内部メモリに記録されます。回収はメモリカードを挿し、回収スイッチをオンでCSVファイルとしてコピーできます。記録容量は最大20,000個で、上限数を越えた場合は古い順に上書きされます。1時間ピッチの計測なら約2年、1分間隔の測定でも、4.5ヶ月自動測定ができます。

小型で省電力ロガー

液晶パネルとロータリースイッチで設定

計測時間間隔やセンサ給電ウオーミングアップ時間、時計合わせ等の計測条件は、ローターリースイッチで設定できます。

テストスイッチを押せば、センサ電圧もモニターできるので、パソコン無しの無人のオフライン計測が、安心して行えます。

小型で省電力ロガー

RS-232CとRS-485の通信対応

遠隔監視のデータ収集端末用に、RS-232CとRS-485の通信ポート(ロータリースイッチで切替)が付いています。

通信速度は9,600bps(初期値)〜115,200bpsまで選択可能で、簡単なテキスト形式の通信コマンドで、設定や計測、メモリデータ回収が行えます。

小型で省電力ロガー

プッシュロック端子台を採用

端子台のボタンをドライバーなどで押しながら差し込み、ボタンを離すとロックする方式です。

端子台4CH単位に別れ、強く引くと抜き差しできますので、センサ交換やロガー交換も短時間で可能です。


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■用途

バッテリ駆動の電圧データロガーで自動計測

12Vバッテリ又はACアダプタの12V電源とセンサを接続すれば、自動計測ロガーとして動作します。入力が差動±10Vと広いので、出力電圧0〜5Vや1〜5Vの標準の工業用センサが接続できます。4〜20mA出力の電流センサも250Ω抵抗を介して1〜5Vに変換すれば直結できます。

ロガーにバッテリとセンサを接続し自動計測

変換器と組み合わせて多彩なセンサの計測

このデータロガーは電圧入力専用器でが、電圧出力型の変換器を利用することで、異なる種類のセンサをまとめて1台のロガーで計測することができます。センサ変換器としては、ひずみゲージ熱電対PT温度雨量計パルスの他、市販の各種変換器も利用できます。

歪みゲージアンプを接続

パソコンや無線機を接続したモニタリング

RS-232CやRS-485端子に,パソコンを直結したり、シリアル通信の無線機を接続すれば、電圧入力の計測端末として利用できます。LANの場合も市販の「イーサネットLAN−シリアル変換器」を間に挟めることで、LAN端末としても利用できます。

※ロガーを省電力モードから起動させるにはRS-232CのDSR信号線か、通信データ起動が選択できます。

無線モデムとロガーの接続

ソーラ電源とパケット通信を組み合わせた土木計測

省電力性能を生かして、小型のソーラ電源と携帯(FOMA)パケット通信器を接続すれば、工事現場や山間地など電源の無いところでも,遠隔計測ができます。や間隙水圧計など観測する用途にも適します。

ロガーにバッテリとセンサを接続し自動計測
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■接続・組込事例

代表的なセンサと通信機器の配線接続図を示します。

信号変換器や電圧コンバータを組み合わせれば、多くの種類のセンサを接続できます。

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GTR-24Hロガーのセンサ接続図

※センサや変換器のケーブルの色や極性はメーカによって異なります。上図は一例なので,それぞれの仕様書を確認してください。

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■計測システム例

携帯パケット通信と無線による遠隔計測システム構築例

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24CHロガーGTR-24Hの遠隔計測システム構成例

ロガー計測盤の機器構成と配線接続例

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24CHロガーGTR-24Hの通信盤の配線接続例
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■仕様

GTR-24Hの詳細スペックと各種資料。

    製品カタログ     仕様書     取扱説明書     通信説明書     外形図PDF     外形図DXF

項目 仕様
型式 GTR-24H
適合センサ 電圧型センサ(電流4〜20mAは250Ω抵抗で電圧変換)
動作電圧 DC9〜15V(小型12Vバッテリ7.2Ahで4〜6ヶ月計測)
消費電流 待機時1.5mA、計測時センサ無負荷40mA、最大800mA
入力チャンネル数 24CH+自己電圧記録(端子台は4CH単位で取り外し可能)
入力電圧範囲 ±10Vを-10000〜10000に変換(1mV分解能)
センサ用電源出力 DC12V±0.1V、0.1A/4CH供給(上限0.15A ※1)
センサ電源出力時間 計測時のセンサ・プレヒート時間を0〜60秒設定可能
自動計測間隔 1,2,3,10,15,20,30,60 分
1,2,3,4,6,8,12,24 時間
データ記録個数 20,000個(10分計測で4.6ヶ月)、古い順に上書き
外部電源出力 DC OUT:計測時 最大0.5A自動出力(電源直接出力)
外部記録媒体 SDカード・SDHCカードにデータコピー回収
SDカード回収 CSV形式テキストファイル。
SD(2GB)又はSDHC(32GB)対応。SDXC(64GB)未対応。
データ並び【日付,時刻,CH01,CH02,....CH24,バッテリ電圧】
操作・設定スイッチ POWER、RUN-STOP-CARD/TEST、MENU-NEXT、ダイアル
表示器 液晶表示 16文字×2行(バックライト無し)
通信ポート RS-232C又はRS-485を選択(通信形式 B8,PN,S1)
通信速度:9600,19200,38400,57600,115200から選択
動作温度範囲 -10〜+50℃(結露なきこと)
寸法・重量 240×155×34mm、約1250g
※1:出力電流が0.15Aを超えると保護回路が働き電源供給を停止します。
   消費電流の大きなセンサを接続するときは、外部にリレーを用意するか
   「外部電源出力端子(最大0.5A)」をお使いください。
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■価格(消費税別)         製品の在庫はこちらへ

24CHロガーGTR-24Hの本体画像
SDカードの挿入
24CHロガー GTR-24Hの本体 SDカード
※SDカードは付属しません
  ¥320,000円     -  

■データロガーの特性比較

GTR-24Hの詳細スペック。

当社の主要ロガーの機能・性能の比較です。現場の要望に応じて最適な機種を選定してください。
→電圧以外の接点入力の記録には、パルスロガーGTR-01Rをご利用ください。

製品名 GTR-01A GTR-04G GTR-24H
製品画像 1CH 警報ロガー 4CH GPS搭載ロガー 24CHカードロガー
主な用途 単一センサの計測
現地警報判定
遠隔監視端末
複数センサの計測
現地警報判定
遠隔監視端末
GPSロガー機能搭載
多チャンネル自動計測
遠隔監視端末
入力チャンネル アナログ±10V×1
警報接点出力×1
アナログ±10V×4
パルス入力×1
接点入力×2
警報接点出力×1
時報接点出力×1
アナログ±10V×24
分解能 1mV 1mV 1mV
自己電源電圧測定 0.1V単位 0.1V単位 0.01V単位
記録データ数 20,000個 20,000個 20,000個
警報判定機能 初期値からの変化量
時間当りの変化量
初期値からの変化量
時間当りの変化量
無し
通信ポート RS-485
9600bps
RS-485
9600bps
RS-485/RS-232C
9600〜11520bps
電源電圧 DC9〜15V DC9〜15V DC9〜15V
待機時消費電流 1mA 0.7mA 1.5mA
動作時消費電流
(センサ負荷最大)
25mA
(約300mA)
30mA(GPS含む)
(約500mA)
40mA
(約800mA)
外形寸法 168×115×26.5mm 170×134×26.5mm 240×155×34mm
重量 490g 600g 1250g
販売開始 2009年01月 2016年01月 2011年01月
価格(税別) 138,000円(50台ロット) 198,000円 320,000円
在庫 受注生産品 標準在庫 標準在庫
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■使用上の注意点

GTR-24HのSDカード回収データ例
データはCSVファイル形式です
■ロガーのデータはSDカードにCSVファイルで回収できます

SDカードを挿して、スイッチをCARD側に倒すと、内部メモリに保存されたデータが、SDカードにコピーされます。
メモ帳等で開くとカンマ区切りのテキストファイルとして表示されます。エクセルで開くと罫線付きの表形式で表示されます

ファイル名:「ロガー製造番号-回収日付-時刻+拡張子CSV」
   例:"24H01012-091202-105109.csv"
   データ例(CSVファイル)をダウンロードする
先頭の製造番号部分は、パソコンをRS-232Cで接続し、任意の名称に書き換えることも可能です。

■データの形式はカンマ区切りのCSVファイルです

1行のデータは先頭から,「連番1〜20000,日付,時刻,1〜24CHの電圧値(mV単位),電源電圧(0.01V単位),末尾[LF]コード」となります。
なお、通信回線を通じてデータ回収を行った場合には、先頭の連番は付きません。

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■SDHCカードへの対応について

GTR-24H(Rev2.1f以降)は4GB以上のSDHCカードが利用可能になりました。

過去に販売した旧バージョン製品(Rev1.1〜Rev2.1eの製品)では、データ回収の際に、4GB以上のSDHCカードの一部の製品で書き込みエラーになるケースがありました。
 例えば「初期化直後のSDHCカードに書き込みできるが、一回2GB以上データを書き込まれらSDHCカードではエラーになる」というような例があります。
 なお、旧製品についてはプログラムの無償バージョンアップも行っています。お客様の送料負担で製品をお送りいただければ、バージョンアップして返送いたします。
 ロガー返送の際は、端子台を取り外した状態でお送りいただくことも可能です。


注意:
  ・プログラムのバージョンは電源投入時に液晶画面に表示されます。
  ・未使用のSDHCカードを挿入した場合、最初の認識に1分程度の時間を要する場合があります。未使用のカードを使用する場合は、しばらく待ってから操作してください。また、稀に書き込みエラーになるSDHCカードもあります。

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Text by Geots
初回掲載:2020/04/21