低コストの風向、風速計。ソーラ駆動 太陽電池と無線モデム
特小無線機。見通し1200mの通信。最大2段の中継可能    2021-01-14  ▼末尾へ


特定小電力無線 GTR-920F の外観
樹脂製防水ケースのため軽量で、省電力のため太陽電池・バッテリも小さくて済むため、急傾斜地で通信ケーブル敷設が困難な場合にも役立ちます。
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■概要

 ●920MHz帯の省電力型のデータ伝送用無線装置です。

 ●子局は中継局も兼用できる。マルチホップ、冗長ネットワーク構成で信頼性を高められます。

 ●見通し 1200m の通信と、最大2段の中継(親→中継1→中継2→子h)が可能。

 ●12V電源で消費電流も 4〜30mAと少なく、ソーラとバッテリを使った野外計測に適します。

 ●通信インタフェースは、RS-232CRS-485内蔵ディップスイッチで選択
      PCや各種データロガーと接続できます。

 ●RS-232C,RS-485の通信速度は9600bpsで固定です。RS-232Cの制御線、フロー制御無し。

 ●4095バイト以下のテキストまたはバイナリのロングパケットの送受信が可能です。

 ●無線周波数は4波を、内部ディップスイッチで選択

 ●アドレスは1〜239番までシリアル通信で設定。簡単なコマンドで操作できソフト開発も容易。

 ●利用に際しては免許申請や電波利用料金は不要です。

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■特定小電力無線局とは?

電波法施行規則の第六条第四項の条件に適合するもので、総務省令で定める一定の条件を満たした無線設備であれば、資格および免許を要しない無線局です。

 ●特定小電力無線局の「小電力」は、無線機のアンテナから発せられる電波の強さが1W以下であるという意味での「小電力」です。

 ●特定小電力無線局の用途、電波の型式、周波数、空中線電力は郵政省告示第四十二号に示されており、身近なところではトランシーバーやワイヤレスマイクなどがあります。

 ●例えば音声アシスト用無線電話は、視覚障碍者向けの歩行支援などが想定されてます。使用周波数が75.8MHzであるため、FMラジオの使用周波数帯に隣接していることから、市販のFMラジオで受信できることから普及に向けての試みがなされています。

 ●特定小電力無線局は、限られた周波数帯を共同で使用するため混信に注意する必要があります。無線機には複数のチャンネルがあるため、チャネルを変更することで混線を避けられます。

 ●日本国内で使用できる無線機には、技術基準適合証明マーク(技適マーク)が付いています。ただし、日本国内での使用に限られ外国での使用はできません。

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■データロガーの接続例

この無線機は、RS-232CやRS-485通信ポートを持つ、各種のフィールド用データロガーと接続できます。以下に、その一例を示します。

基本的に、通信速度9,600bpsでシリアル通信の出来るデータロガーであれば、RSケーブルの若干の改良で、通信接続やロガーの起動制御が出来るようになります。

特定小電力無線 GTR-920F と4CHデータロガーGTR-04Gの接続
特小無線GTR-920F と4CHデータロガーGTR-04GのRS-485接続
  
・計測機器の接続例その1:よくあるパターン
無線モデムGTR-920Fをパソコンに直結
無線モデムGTR-920Fをオサシテクノスロガーに接続
無線モデムGTR-920Fを東京測器研究所ロガーに接続
無線モデムGTR-920Fを東京測器研究所ロガーにパワーコントローラ経由で接続
パソコン直結
  USB-シリアル変換
オサシテクノス
  ネットゲートウエイ
東京測器研究所
  TC-35N他
東京測器研究所
  パワーコントローラ
USBシリアル変換
+RS-232C
RS-232C + Net-GW1 RS-232C
+電源起動ケーブル
RS-232C
+パワーコントローラ

・計測機器の接続例その2:特殊な計測機器も対応
無線モデムGTR-920Fを測商技研のSD-31M歪ロガーに接続
無線モデムGTR-920Fをキャンベル社のCR1000ロガーに接続
無線モデムGTR-920Fを応用地質のS&DL水位計に接続
無線モデムGTR-920Fをリオン振動計VM-53AやVM-54に接続
測商技研
  SD-31M歪ロガー
キャンベル
  CR1000ロガー
応用計測
  S&DL水位計
リオン振動計
  VM-53A,VM-54
RS-485直結 RS-232C
クロス変換接続
RS-232C
加工ケーブル
RS-232C
加工ケーブル
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■仕様

GTR-920Fのスペックをまとめました。

     特定小電力無線モデムGTR-920Fのカタログ(PDF)
     特定小電力無線モデムGTR-920Fの仕様書(PDF)
     特小無線モデムGTR-920Fのシステム詳細仕様(PDF)
     特小無線モデムGTR-920Fの1対N通信設定方法(PDF)

     特小無線GTR-920Fの無線電波強度の試験手順(PDF)

表:特定小電力無線モデムGTR-920Fの仕様
項 目 仕  様
型式 GTR-920F
周波数帯 4チャンネルをディップスイッチで選択   (新スプリアス規格対応)
24ch: 920.6MHz, 36ch: 923.0MHz,
48ch: 925.4MHz, 60ch: 927.8MHz
送信出力 20mW (参考:従来の 420MHz 帯特定小電力無線は出力 10mW)
通信距離 見通し 1200m、郊外 500m、市街地 200m
中継機能 最大2段中継 (親→中継1→中継2→子) 子局と中継局を兼用できます。
無線通信速度 無線部分 50kbps ⇒ 実効通信速度 4800bps。
(最大送信パケット長 4095バイトの送信に約6秒)
通信インタフェース RS-232C又はRS-485を内部ディップスイッチで選択。
通信条件9600bps(N81XN)固定。
無線呼出しID設定 1〜239番設定可能。設定はRS-232C又はRS-485から書き込み。
電源電圧 DC9〜15V(最低電圧 7.7V)
消費電流 待機時: 4mA, 連続待受時: 14mA,送信時: 30mA(12.8V 時)。(無通信状態が30秒続くと待機モードに移行。子機は着信後、待機から通信開始まで2秒ほど掛かる)
動作温度範囲 -20℃〜60℃ (屋外、降雨環境での使用可能)
外形寸法 本体(アンテナを除く): W100×H100×D40mm, アンテナ長: 約 200mm, 通信ケーブル: 1.8m
質量 本体: 200g, , 通信ケーブル: 300g
通信ケーブル仕様 MVVS 0.3mm2 x 7C
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■価格・オプション

無線機の価格一覧表 (消費税別、送料は別途必要)  
無線モデムGTR-920Fの本体外観
無線モデムGTR-920Fの単管取付金具
無線モデムGTR-920FのRS-232C+電源接続ケーブル
無線モデムGTR-920FのTC-35Nロガー電源付起動ケーブル
無線モデム本体 単管取付金具
  (クランプ式)
RS-232Cケーブル
  接続ボックス
TC-35Nロガー電源付
  起動ケーブル
¥96,000円 ¥8,000円 ¥7,000円 ¥36,000円
  ※無線機本体は標準在庫品です。付属品は少量在庫のため、納期がかかる場合もあります。
  製品の在庫一覧
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お取引方法

見積依頼

●まず、お見積りをいたします。数量、連絡先・必要数、希望納期等をご記入の上、下記、問い合わせ窓口に連絡をください。送料も含めた販売金額と、概略納期を返信いたします。

注文方法、請求・支払手順

 ●「見積書」をご確認の上、「注文書」をお送りください(FAX、メール,郵送)。

 ●「支払い」は、納品後に「請求書」をお送りします。

  御社の締日から1ヶ月以内を目安に「現金振込」お願いします。

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Text by Geots.Sato
初回掲載:2020/02/05